フォードは15日、フォードを語った偽メールに注意するよう、ウェブサイトで呼びかけた。その内容は『フュージョンハイブリッド』を新車価格の半額で販売するというものだ。
偽メールの発信者はフォードのセールスマネージャーとなっており、販売不振によって積み上がった在庫一掃の目的で、2010年モデルのフュージョンハイブリッドを、500台限定で1万5500ドル(約148万円)にて販売すると案内。同車の米国新車価格は2万7270ドル(約260万円)からだから、約半額ということになる。
そして、興味を持った顧客を個人情報入力ページに誘導し、契約が成立次第、1か月以内に銀行振り込みするよう求めている。
フォードはウェブサイトを通じて、注意を喚起。「セールスマネージャーは実在せず、このような特別販売プログラムも実施していません。メールを受け取った人は返信したり、添付ファイルを開いたりしないように」と呼びかけている。
クライスラーが6日、最大で6000ドル(約59万円)ものキャッシュバックが受けられる新インセンティブを発表するなど、米国で値引き競争が再燃しそうなのは事実。しかし、マイナーチェンジしたばかりの『フュージョン』は、ハイブリッドを含めて4月に月間最高記録となる1万8321台を販売しており、冷静に考えれば、在庫一掃の値引きセールなどあり得ない。ユーザー心理に巧みにつけこんだ新手の詐欺には、要注意だ。