三菱商事は12日、東京・内幸町の帝国ホテルで08年度決算の説明会を行った。それによると、自動車ビジネスが中心の機械セグメントの08年度当期純利益が前期比504億円減の177億円と、大幅な減益になった。
これは、いすゞ自動車の株式評価損75億円をはじめとした株式評価損が163億円にのぼったことや、海外自動車事業での販売減、為替の影響によるもの。特に、海外自動車事業では主力のタイ市場が低迷したことが大きかった。
09年度についても「自動車は一層厳しくなる」(安藤一郎執行役員)と見ているが、株式評価損や固定資産現存の反動増により、機械セグメントの当期純利益は260億円と増益になる見通しだ。