川崎重工業は、CO2などの温室効果ガスの削減や燃料油価格の変動に応える技術として、世界で初めて舶用電子制御ディーゼル機関用の過給機カット運転を実現するシステムを実用化した。
システムは、3台以上の過給機を装備する主機関の部分負荷運転で、1台の過給機を積極的に不作動とすることにより、掃気圧、空気圧縮圧、燃焼最高圧を上昇させ、熱効率の向上を図り、燃費を低減する運転を実現すると、している。2008年末に、「川崎-MAN B&W 12K98ME」型主機関の陸上運転でシステムの試験運転を実施し、最大約4%の燃費低減を実証した。
このシステムの初号機は、2008年度末就航の川崎汽船向け8000TEUコンテナ船の主機関に搭載している。