1986年創刊の二輪車専門誌『月刊クラブマン』(ネコ・ブロスモーターサイクル発行)が4月24日発売の6月号をもって一時休刊する。22年289号続いた。
同誌は、マニア向け二輪車専門誌の草分けとしての評価を定着させ着実な歩みを続けたが、近年ピーク時の半分近くまで売上げを落とした。最近ではスーパーモタード、イベントレースなどの記事も取り込み、バイクライフスタイルの提案を行うなど挑戦を続けてきたが、新たな読者層の獲得に至らなかった。
「二輪車雑誌の細分化が進む中、総合誌的なあり方ではポジションが取りにくかった」と、小椋文彦取締役は語る。
また、今後の方向性について小椋氏は「雑誌がファーストコンタクトとなる率は下がっている。出版だけにとらわれず情報発信企業として、よりユーザーの利便性に高い方向へ事業を展開したい」という。
同誌を発行するネコ・ブロスモーターサイクル(千代田区・新野将司社長)は、ウェブ制作会社を吸収し、5月1日に社名をバイクブロス・マガジンズに変更する。今後、活字メディアからインターネットによる情報発信に傾斜することが予想される。