日産自動車は、第13回上海モーターショーに同社が中国で販売するラインアップにコンセプトカーを加えた14車種を出展すると発表した。
主な展示車は4月にマイナーチェンジした『シルフィ』(中国名=軒逸)、中国で初披露となる電気自動車(EV)のコンセプトカーの『ニューヴ』、ハイパフォーマンスモデルの『GT-R』、小型商用車(LCV)「NV200」など。
シルフィは、スポーティーな外観に変更するとともに、黒の内装色を追加し、サイドエアバッグとアクティブヘッドレストを採用して安全性を高めた。また、燃費への意識が高い人のニーズに応えるため、1.6リットル、5速マニュアルトランスミッション搭載グレードを追加した。
ニューヴは、数年後に市販する予定のEVのコンセプトカー。ルーフには太陽電池を組み込み、インテリアは天然素材やリサイクル素材を採用している。全長3000mmのコンパクトなボディでありながらも快適な室内空間を実現するとともに、市街地における運転のし易さと利便性を両立している。
GT-Rは、ショーに出展した後、中国に投入する予定。同モデルへの理解を深めるために、カットボディも展示する。
商用車NV200は、様々な顧客ニーズを満たすように設計された機能的な万能型バンで。同モデルは日産のグローバル戦略車の一つであり、中国では2010年より生産を開始する。
このほか、ニッサンブースには『ティアナ』、『ティーダ』、『リヴィナ』シリーズ、『キャシュカイ』、『エクストレイル』などを展示する。インフィニティブースではラグジュアリークロスオーバーの『FX50』や『G37クーペ』」、『M35』、「EX35」を展示する。
日産の中国での2009年第1四半期(1 - 3月)の販売台数は14万4603台で、前年同期比9%増と順調。同社はニッサンとインフィニティの両ブランドによる充実したラインアップにより、年間57万台の販売を目指している。