JTB関東は13日、新潟県燕市で年に1回行われる伝統行事「分水おいらん道中」の駐車場に「カーボンオフセットパーキング」を導入すると発表した。
カーボンオフセットパーキングは、バス・自家用車で来場する人からの駐車代金の一部を国内の自然エネルギー施設に支払い、バス・自家用車で移動中に排出するCO2をオフセットするしくみ。
2008年度は群馬県太田市での全国都市緑化ぐんまフェアおおた会場で導入し、約4万2000台の利用があり、約311tのCO2がオフセットされた。
同社では高速道路値下げで、ドライブ旅行が増えることが予測される一方、地球温暖化への影響も懸念されており、ドライバーにはパーキングを利用することでカーボンオフセットし、温暖化防止への気づきの場とするのが目的としている。
分水おいらん道中の駐車場で観光バスを対象に導入、次回以降は自家用車にも導入する予定。バス駐車代金2500円のうち、700円で自然エネルギーを購入し1台あたり約40kgのCO2をオフセットする。バスの駐車数見込みは250台、合計で10tのオフセットを見込んでいる。
同社の本社営業部では、2009年度からカーボンオフセットパーキングの導入サポートを開始し、観光地や祭り・イベント、空港、ショッピングセンターからの相談にも対応しており、今年度は10万台の利用を目標としている。