【インサイト エコランチャレンジ】高速走行で好燃費を出すコツ

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速度を落としすぎない

メディア対抗の「インサイト エコランチャレンジ」で東京・鈴鹿間27km/リットルという平均燃費を出したレスポンスチーム。エンジンに負担をかける高速走行はハイブリッドカーに不利というのが定説だが、走り方次第ではかなりの燃費が期待できることが分かった。

注意したいのは、「速度を落としすぎない」ということ。燃費を意識すると、アンビエントメーターの表示はエコ運転を示すグリーンで保ちたいのがドライバーの心理。だが、グリーン表示を維持しようとするあまり、上り坂にさしかかった際にスピードが思いのほか落ちてしまう。

人間の脳とは不思議なモノで、アンビエントメーター中にデジタルの速度表示があるにもかかわらず、それがほとんど目に入らず、メーターの表示色ばかり注意が向いてしまうのだ。バックミラーの後続車がどんどん近づいてくるのに気づいて、元の速度に戻すためにあわててアクセルを踏むと、これが燃費に悪影響をおよぼしてしまう。また高速道路での過度な減速は流れを妨げ、後続車から追突される危険も生じる。

こうならないコツは、時にはバッテリーのアシストも積極的に活用することだ。上り坂にさしかかったら、アンビエントメーターが青になるのを覚悟で、ゆっくりとアクセルを踏み込む。

◆バッテリーのアシストも活用

インサイトの開発責任者(LPL)、関康成氏は「エンジンの効率が一番いいのはスロットル全開の一歩手前の領域」と説明するが、ここでいう「スロットル全開」とは、「アクセルベタ踏み」とは意味が異なる。

走行状況に応じてコンピュータが最適なスロットル開度を制御するドライブ・バイ・ワイヤ(DBW)を採用しているインサイトでは、上り坂にさしかかった時にじわじわとアクセルを踏み込むことでエンジンの効率のいい領域を積極的に使う。ベタ踏みしてしまうと、クルマは急加速を必要としていると判断して、効率よりも加速のためにエンジン回転数を必要以上に上げてしまう。

それに、ひたすらエコ運転に徹するよりも、それなりの速度でメリハリのある運転をした方がドライバビリティに優れる、というのがインサイトの特徴でもある。開発陣によると、数ヶ月にわたってヨーロッパでインサイトの足回りを鍛えたという。じっさい今回、オドメーター8000km前後を示していたインサイトの「L」グレードで東京 - 鈴鹿間を走った限りでは、70 - 80km/hでは足の固さが若干感じられたが、90km/h以上になるとよりフラットな乗り味に変化した。エコ性能だけでなく、元気のいい走りのポテンシャルもインサイトは秘めている。

《北島友和》

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