排気量を抑えながら過給によって同等の出力を得る手法は、アウディだけでなく自動車業界全体に見られる動きだが、ターボチャージャー付きのアウディ『A4 2.0 TFSI クワトロ』は出力のみでなく、エンジン性能の高さや低燃費を強調している。
発表会では、アウディ・ジャパンのドミニク・ベッシュ社長が「現在、日本の乗用車市場の96%を占めるガソリン車に環境対策を打たなければならない」とガソリンエンジンでの低燃費化の必要性を訴え、今回発表のモデルが、それに沿ったものになるとした。
そして、商品企画部の青木徹部長は「トルクもしくは0-100km/h加速、燃費、すべてA4が勝っている」と競合車種の同等グレードとの比較表を示し、A4 2.0 TFSIの優位を強調した。青木氏が示した表によれば、2.5リットルエンジン搭載のメルセデスベンツ、BMWに比べ、馬力は近いものの、トルクはライバルが245 - 250Nmであるのに対してA4 2.0 TFSIは350Nmと高く、10・15モード燃費も10km/リットルに満たないライバルよりも低燃費の12.0km/リットルを実現している。
なお、トルクについては、最大トルクを発生させる回転数が、ライバルが3000回転近く回さなければ発生しないことに比べ、A4 2.0 TFSIは街中での走行でも体感しやすい1500回転から最大トルクを発生する。