TSテック、業績悪化で投資計画を見直し、役員報酬も減額

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TSテックは25日、世界的な景気後退による経営環境の急速な悪化に対応するため、投資計画の見直しなど、「収益改善施策」を実施すると発表した。

同社グループを取り巻く経営環境は、世界的な自動車需要の減少を受け、市場が急速に縮小するなど、厳しい状況が続いている。急激な環境変化に対応するため、緊急の施策を実施・推進する。
 
昨年2月に発表したインドのTSテック・サン・ラジャスタン社の新工場の建設は、稼動時期を2009年8月を予定していたが、ホンダのインドでの生産能力拡大時期の延期にともない、TSテックも工場建設を休止した。また、昨年8月に公表した埼玉工場(行田)新内装工場の建設も稼動時期を2010年5月を予定していたが、基本構想は維持しながらも、再度、規模の縮小を含め再検討し、着工を年央以降に延期する。
 
これら以外のグループの設備投資計画は、すでに投資を決定している案件を含め、再度検証し、規模や投資開始時期について見直す。
 
また、主要取引先からの受注動向に合わせた生産体制の構築をすすめるとともに、「経費削減ガイドライン」を制定し、すべての経費について、グローバルレベルで総点検する。
 
さらに、業績悪化に対応して役員報酬を4月から5から10%減額する。監査役も報酬を一部自主返納する。役員賞与についても今期の業績を勘案し減額を前提に検討する。

《レスポンス編集部》

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