【ホンダ インサイト 新型】メディア対抗! 燃費チャレンジに挑戦

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ホンダの新型ハイブリッド専用車『インサイト』。プレス向けの商品説明会・試乗会のなかで、メディア対抗の燃費チャレンジが行われた。レスポンスが参加したのは2日目の2月18日。ドライバーに私・ライターの井元、ナビゲーターに編集の椿山という組み合わせで臨んだ。

井元はごく平均的なドライバーで、自動車工学やエネルギーマネジメントに関する知識はあるものの、燃費スペシャルのための特別なテクニックは持ち合わせていない。日本最大の燃費計測サイト『e燃費』を擁するチーム・レスポンスだけに、あまりに変な成績を取るわけにはいかず、プレッシャーがかかる。

競技開始前、ドライブする車両をくじで選択。椿山、くじ運が悪いのか、10・15モード燃費28.0km/リットルのスポーティグレード「LS」を引いてきた。最初から微妙に暗雲が漂う。

コースは横浜の観光スポット、赤レンガ倉庫近くの会場をスタートし、山下公園 - 本牧ふ頭と、普通に混雑した市街地を通り抜けた後、本牧ふ頭料金所から首都高速に乗ってベイブリッジ経由で大黒パーキングエリアへ。帰路はふたたびベイブリッジ経由でみなとみらいまで首都高を走り、その後は一般道でスタート地点に戻る、というもの。

タイムリミットは1時間。ホンダが現行『オデッセイ』で展開を始めた省燃費運転支援システム、E-CONボタンを常時ONにしての燃費計測だ。事前の説明で、E-CONボタンは単なるパワーセーブモードではなく、加速時にエンジンの燃焼効率がいい領域をトレースするような変速プログラムが採用されているといった特質が説明される。

ちなみに燃費チャレンジ前、撮影のために横浜と三浦半島の逗子の間を往復した際の燃費は22km/リットル台。

赤レンガ倉庫近くのナビオス横浜をスタート。インパネの中には運転のエコ度合いによって、緑から青へと色が連続変化するアンビエントメーターが採用されている。エコ度が最も高いのは緑表示なのだが、加速時には理論空燃費に近い状態を示す青緑くらいである程度ちゃんと加速したほうが燃費には良いとは、本田技術研究所研究員からの事前のアドバイス。

そのアドバイスはとても有用なものだったが、それを意識しすぎたか、加速コントロールに気を取られて前方車両の動きや信号の変化に対する注意力がおろそかになり、せっかく加速した直後に相当もったいないブレーキの踏み方で停止という運転に。また、ホンダ「IMA」の運転の要領を得ていないためか、エンジンが全気筒休止してモーターパワーだけで走るモードに上手く入れることができず、ここでもエネルギーの無駄遣いが。

山下公園近くを過ぎたあたりで燃費計を見てみたら、22km/リットル弱。スタート直後の燃費ロスを勘案しても、あまりいい数字ではない。助手席からは椿山が「ちょっとダメですね〜」という静かな非難が。

一般道のビハインドは首都高で取り返す!! とばかりに本牧ふ頭ランプから首都高へ。が、乗った瞬間からベイブリッジへの息の長い登りが続く、案外負荷の大きいコース。ここでも登りでアクセル開度をケチって速度が落ちすぎてしまい、再加速するというパターンを何度も繰り返してしまうという失態。

燃費をある程度挽回することができたのは、こうした数々の失敗の学習効果が表れはじめた帰路だった。ベイブリッジへの登り坂で一定車速を保ち、下りも流れに乗って空走に近い状態で走行。市街地に下りてからも気筒休止モードに入る頻度は増えた。

ナビオス横浜に帰着する直前、信号待ちに引っかかって0.1km/リットルのロスとなり、全区間の燃費はリッター25.5km。

扁平タイヤをはくLSグレードながら、トップチームの26.4km/リットルに続く2位という結果となった。とくに前半がボロボロの燃費チャレンジではあったが、e燃費の最低限の面目は辛うじて保たれた格好だ。ちなみに、翌日には別のメディアが27km/リットル台を出していたとのこと。

トヨタのハイブリッドシステム「THS II」に高度な省燃費走行のコツがあるように、ホンダ「IMA」も普及が進めば、多くのオーナーによってさまざまな省燃費テクニックが発見されることだろう。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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