【ITS-SAFETY 2010】スマートウェイとDSSS、その違いは?

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ITS技術の公開デモンストレーション『ITS-Safety2010』のためにお台場地区に設置された路側インフラには、国土交通省が設置する「スマートウェイ」と、警察庁(+ UTMS)が設置する「DSSS」の2種類がある。

利用する側からはこの2種類の区別がつきにくいが、極めて簡単に言ってしまえばスマートウェイは「不特定多数の利用者に対して情報を提供するシステム」で、DSSSは「条件に該当する車両へピンポイントで情報を提供するシステム」だ。

スマートウェイのシステムは高速道路(自動車専用道)に設置されるが、これによって表示(提供)される情報は、例えば「カーブの先で渋滞が発生している」とか、「ランプウェイからの合流車両がある」とか、おおまかな注意喚起が中心。路側システムが電波を使っていることもあり、受信装置を設置した車両すべてに提供される。将来的にはDSRCが使われるが、現状ではVICS電波ビーコンに相乗りさせている地点もある。

これに対してDSSSは、例えば「光ビーコン(センサー)下を通過した車両の速度が高く、交差点での停止が間に合わない」など、作動条件に合致した場合のみ、該当車両に向けて注意を喚起するシステム。条件に合致しない場合にはスルーされる。車側端末は光ビーコンに向けて乱数処理された端末番号をアップ。路側システムはこれによって車両の個体識別を行っているが、このあたりの仕組みはVICSと大差ない。しかし、DSSS用はピンポイントで注意喚起するシステムなので、厳密に設置地点を定める必要がある。このため、既存の光ビーコンに相乗りさせることはできないという。

約200mの範囲で双方向通信ができるDSRCは高速道路向き。光ビーコンは約3.5mの範囲でしか双方向通信ができないものの、ピンポイントで情報提供ができることから一般道向きとされる。「スマートウェイ」と「DSSS」が分かれているのは、それぞれの特長を持ったシステムを、それぞれの管理者が別個に運用しているためといえる。
《石田真一》

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