【ジュネーブモーターショー09】スイス発、個性的EVスポーツカーの全貌

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【ジュネーブモーターショー09】スイス発、個性的EVスポーツカーの全貌
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スイスのProtoscar社は、ジュネーブモーターショーで『LAMPO』を正式発表した。オープン2シーターのEVスポーツのコンセプトカーだ。

Protoscar社は1987年に設立されたデザインエンジニアリング会社。過去にはポルシェ『911』をベースにしたシューティングブレークを発表するなど、その独自の感性には定評がある。全社員14名の小さな会社だが、過去にはダイムラー、GM、日産などともジョイント。イタリア語で稲妻や閃光を意味するLAMPOは、新しいEVスポーツカーの提案である。

LAMPOはモーターを2個搭載。フロントモーターが前輪、リアモーターが後輪を駆動する4WDだ。2次電池は蓄電容量32kWhのリチウムイオンバッテリーで、最大出力268ps、最大トルク44.9kgmを発生。最大航続距離は200kmを確保しており、充電は240Vコンセントで約12時間、専用充電器を使用すれば6時間で完了する。回生ブレーキも装備された。

ジュネーブでは、そのスタイリングを初公開。フロントマスクは縦3連のLEDヘッドランプが印象的で、リアタイヤはエアロダイナミクスを引き上げるため、ボディに半分隠れた状態となっているのが目を引く。全長は4315mmとコンパクト。チューブラースチールのシャシーに、カーボンファイバーコンポジットのボディを組み合わせた軽量構造だ。

GPSに連動した航続距離予測システムは、面白いアイデア。バッテリー残量から航続距離を予測し、最寄りの充電ステーションをナビ画面に表示する。目的地への走行ルートも、充電ステーションを経由するように設定してくれる。

LAMPOは現時点ではコンセプトカーだが、Protoscar社は「2010年に市場へ投入する」と宣言。先進的なフォルムのEVスポーツカーは、テスラ『ロードスター』に負けない魅力を備えている。

《森脇稔》

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