NECエレクトロニクスは、カーオーディオ用途に適したシステムLSI『μPD35502』を3月4日からサンプル出荷を開始した。
新製品は、乗用車の前席と後席で、異なる複数の音楽を同時に再生するシステムを容易に構築でき、携帯音楽プレーヤーやUSBメモリに加えて、SDカードに保存されたMP3/WMA/AACといった圧縮音楽データを再生可能、オプションによりBluetoothを用いた携帯電話ハンズフリー通話機能やBluetoothヘッドホンへの音楽データ転送機能を容易に実現できるのが特長。
また、新製品を用いたカーオーディオ製品を開発する際、ドライバソフトからアプリケーションソフトまで新製品の機能すべてを実現するソフトウェアも同時に発売する。
新製品を採用することによりユーザーは、後部座席に座る一人ひとりが好みに応じて個別に音楽を楽しめる上、携帯音楽プレーヤー、USBメモリ、SDカードから音楽データを再生可能なカーオーディオシステムの構築が容易になる。また、ソフトウェアを購入することにより、ソフトウェア開発の工数を大幅に削減できるとしている。
新製品のサンプル価格は、1個2000円、ソフトウェアの価格は1本あたり300円から。量産は今年9月から月産30万個で開始する計画。