スズキの鈴木修会長兼社長は5日の2008年度第3四半期決算会見で、GMとの関係について「一番ややこしい問題」と前置きし、「紳士協定で、チャンスがあったら、また20%ぐらいの株式を持ちましょうという話があるのは事実」と述べた。
しかし、鈴木会長はこれから提携のあり方が変わっていくと考えている。つまり、株式を持ち合う提携から仕事だけを一緒にやるという提携に移っていくというのだ。
現在、スズキとGMの間で10以上のプロジェクトが進行中。例えば、独オペル社にマジャールスズキ社から3万台のOEM供給を行っている。また、環境関連技術では電気自動車や燃料電池車などさまざまな分野で共同研究を行っているという。
「資本関係がなくなったから、途中でも終わりにしましょうというわけにはいかない。GMとの関係は今後も続けていく」と鈴木会長は強調する。いずれにしても、スズキとGMの関係は新たな段階に入っていると言えそうだ。