警視庁は26日、タクシー運転手の顔面を殴打し、運賃を踏み倒して逃走していた韓国籍を持つ26歳の男を強盗容疑で逮捕した。タクシー運転手に渡した上司名義の名刺から特定したという。
警視庁・赤羽署によると、逮捕された男は2008年12月17日未明、北区赤羽付近の路上で、運賃の支払いを求めて後を追いかけてきた52歳の男性タクシー運転手の顔面を数回に渡って殴打。軽傷を負わせたうえ、運賃約1万3000円を踏み倒して逃走した疑いがもたれている。
男は千葉県浦安市内からタクシーに乗車。現場付近で「カネが足らないのので部屋に行って取ってくる」として、運転手に名刺1枚を渡して降車した。運転手は車内で待っていたが、入った場所とは違うところにある非常口から逃走しようとしている男を発見。「運賃を支払ってください」と追いかけたところ、男から殴られたという。
警察では男が渡した名刺の名義人から事情を聞いたところ、この会社に派遣社員として勤務する男が現場近くに住んでいることが判明した。名刺の名義人は男に連絡先として名刺を渡していたという。
このため、警察ではこの派遣社員の男が事件を起こした可能性が高いと判断。運転手に確認を取ったところ、人相が酷似していることがわかり、強盗容疑で逮捕した。