ボルボはスタディモデル、『SC90コンセプト』のイメージ画像を公開した。4ドア4シーターのフラッグシップクーペで、2015年のボルボデザインの方向性を提案している。
デザインを手がけたのは、Nouphone J.Bansasine氏。米国カリフォルニア州カマリロにあるVMCC(ボルボ・コンセプト&モニタリング・センター)に在籍するデザイナーだ。
この作品は同氏が学生時代の2007年、ボルボにインターンとして派遣された際に制作された。彼は「ポルシェ『パナメーラ』やアストンマーチン『ラピード』など、プレミアムな4ドアスポーツクーペに刺激を受けた」と語っている。
SC90コンセプトの全体のシルエットは、躍動感にあふれたもの。長いフロントノーズ、ボリューム満点のリアフェンダー、クーペのように傾斜したリアウインドウなどが新鮮だ。ボルボのアイデンティティのフロントグリルは、低く大きな開口部が特徴で、フラッグシップにふさわしい押し出し感が強調された。
4シーターの室内はスカンジナビアンテイストたっぷり。上質なホワイトレザーとウッドの組み合わせは、くつろぎの時間を提供してくれる。全面ガラスルーフも格別の爽快感を与えてくれるはずだ。
SC90コンセプトは2015年のデザインスタディという設定なので、市販されるかどうかは不明。ボルボは「ボルボのデザインをエモーショナルな方向へ導くモデル」とSC90コンセプトの役割について説明している。
ボルボは今年のデトロイトモーターショーに、次期『S60』を示唆したコンセプトカーを出品。このS60のデザインもSC90コンセプトと重なる部分が多い。ボルボの今後のデザインは、「エモーショナル」がキーワードといえそうだ。