コマツ子会社、熱電発電モジュールを製造・販売

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コマツ子会社、熱電発電モジュールを製造・販売
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コマツは、子会社のKELKを通じて、熱電発電モジュールを製造・販売すると発表した。

サーモ・モジュール(ペルチェ素子)は、電気で温度を制御する用途が中心だが、この逆作用を利用したのが熱電発電モジュールで、熱を使って電気を作ることが可能となる。

今回発売する熱電発電モジュールの特長は、動作条件が高温側280℃、低温側30℃、の変換効率を持ち、比較的小さな温度差でも大きな出力が得られる。出力密度が、約1W/平方センチメートルと高く、設備がコンパクトとなる。最大出力時、3A-8Vと低電流・高電圧のため、電気回路の取扱いが容易。

価格は、1モジュール:3万円(最小販売個数:50モジュール)

熱電発電は、次世代の再生可能エネルギーとして注目されているが、この技術により、工場や発電所、焼却炉などで、これまで排出されてきた大量の廃熱を電気エネルギーとして回収することが可能となり、特に定常的に排出される工場廃熱を利用すれば、太陽光発電よりも安価な再生エネルギーとなる可能性がある。

コマツのモジュール製品は、市場の同様製品と比較して発電出力密度が50%以上も高く、大きなコストメリットがあるとしている。同社では、将来的には、建設機械のディーゼルエンジンに応用し、排出ガスを電気エネルギーとして再生することも検討しており、現在、研究を進めている。

KELKは、半導体製造で使用される温度制御装置メーカーで、温度制御に使われるサーモ・モジュールに関しては、素材からモジュール、熱交換器、応用機器までの開発・製造・販売を一貫して手がけている。

《レスポンス編集部》

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