ジャガー「XF」、「XK」シリーズの2010年モデルの概要が明らかになった。暦はまだ2009年になったばかりだが、この2010年モデルは早い市場では09年3月からの供給が開始をされるという。
『XF』ではまず、完全新開発の510psエンジンを搭載した「R」の登場が大きなニュース。ボンネット・ルーバーや4本出しのテールパイプ、クロームを多用のフロントマスクなどで、まずは外観から走りの個性をアピールする。シリーズ全般に渡るリファインとしては、ナビゲーション・システムのターンbyターン(矢印)表示機能の追加や、リアカメラ式パーキングエイド機能のオプション設定など。
過給器付き/無しのガソリンV8エンジンと共にV6のディーゼルエンジンも一新をされているが、残念ながらこれはアメリカや日本でのリリースの予定はないという。3リットルのV6ガソリン搭載モデルは引き続き販売される。
一方、クーペ/コンバーチブルの両ボディにV8エンジンを積む『XK』では、新デザインのフロントバンパーやアプローチ・ライト一体式ドアミラー採用など、見た目の変化幅がXFよりも大きい。さらにインテリアでは従来型の違いはより明らか。センターコンソールにXFで好評を博した「ドライブセレクター」が採用されたのだ。
ところで、スーパーチャージャー付きの新エンジン搭載が目玉となる、XF/XKの両Rモデルでは、シャシー関係に採用の新テクノロジーも見逃せない。ビルシュタイン製の無断階電子制御可変減衰力ダンパーを用いた「アダプティブ・ダイナミクス」や、電子制御LSDの「アダプティブ・ディフレンシャル・コントロール」などがそれ。
「2015年までにランドローバーと共に25%のCO2削減」を”公約”とするジャガーは、しかし由緒正しきスポーツカー・ブランドとして走りのダイナミズム追求も決して忘れてはいないのだ。