近鉄エクスプレスは、タイの物流事業者TKKロジスティックス社を買収すると発表した。
近鉄は、TKK社の全株式所有者であるKanit Smithivas氏から、タイ現地法人を含む近鉄グループがTKK社の全株式を取得し連結子会社化することで合意した。当初は60%のみで、3年後に100%取得する予定。今回の買収はTKK社取締役会の賛同を得ている友好的なもの。
TKK社は1986年に設立され、自動車部品、電子部品などのロジスティクスや航空・海上輸送に強みを持つ物流事業者。近鉄はTKK社の商権を確保することで輸送取扱い品目が拡大、荷主業種の多様化が進む。
また、TKK社は倉庫施設を保有しており、タイにおける総合物流拠点構築の拡充を図ることが見込まれる。これにより近鉄は、今後のタイ国内におけるプレゼンスの向上と事業展開の拡大を積極的に図る方針だ。
買収価格は当面の60%が2億2980万バーツ(約6億2000万円)。