日本郵船と新日本石油が共同開発した、太陽光エネルギーを動力源の一部とする自動車運搬船「アウリガ・リーダー」(6万0213t)が12月19日に竣工し、神戸から出帆した。
出帆に先立ち、本船のデッキ上で、トヨタ自動車の張富士夫会長も出席して、日本郵船の草刈隆郎会長、新日本石油の渡文明会長の立会いのもと、太陽光パネルの通電式を開催した。
「通電開始」の合図にあわせて、3会長が一斉に通電スイッチを押すと、デッキ上に設置された328枚の太陽光パネルが発電を開始したことが確認された。
日本郵船と新日本石油は、航海中の過酷な環境でも、船舶推進動力へ安定した太陽光発電の電力供給実現のため、この船で実証実験を行う。今後、約2年間、塩害・風圧・振動下での耐久性と、太陽光発電と船舶電力系統との連系を検証し、太陽光エネルギー船の実用化を目指す。