「コンソールオリエンテッドのデザインで、よりパーソナル性を高め、かつスポーティなインテリア空間の演出を目指しました」。新型アコードのインテリアデザインについて、本田技研四輪開発センター・デザイン開発室第3ブロックの細沼正司さんはそう語る。
「演出テーマの象徴である、彫りが深く、光が当たることによる表情をかえるコンソールパネルや、ねじりながら陰影を変化させコンソールに繋がるメタリックの華飾パネルのデザインにも気を配りました」
また、ホンダのインテリアデザインのアイデンティティとして『レイヤード・コンストラクション』というテーマを基に、「インストルメンタルパネルにパウダースラッシュ製法による表皮を用いることによって、エッジをきかせたシャープなラインを出すとともに、表情豊かなシボ表現による柔らかさのコントラストをつけました」という。
さらに、「ヨーロッパスタンダードで、カテゴリー的により高みを目指すというのが、新型アコードをデザインする上での志。よりスポーティで、自分のライフスタイルやプレステージを表現したいという、個性的で存在感を必要とするこだわりのある価値観をもったお客様の意見や価値基準はヨーロッパ、アメリカ、日本を問わずグローバル化していると思います。グローバルな価値観に対して答えることによって、日本でも受け入れて頂けるという信念のもとにデザインしました。」とも語っていた。