【K.O 7 発売】ブランドイメージを確立できるか

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GM、ポルシェ、ピニンファリーナなど、多くのフィールドでデザイナーとして活躍してきたケン奥山だが、日本発カロッツェリアとしてのケン奥山デザインの前途は決して平たんではない。「今後も、難題は山積みですよ。遠い将来の夢より、現実に立ち向かうのが当面やるべきこと」(ケン奥山)

日本発のカロッツェリアと聞いて想起させられるのは、いすゞ自動車出身のデザイナーが発足させた「ジリアートデザイン」だろう。『アエローザ』という流麗なミッドシップをデザインし、アルミボディ設計は神戸製鋼所、エンジンはフォードの高出力V8、製造はランボルギーニと、多くのパートナーを得て生産を目指したが、結局1台も市販車を製造することなく頓挫した。

パートナーや資金協力者に大きな問題が続出したということもあったが、最大のハードルは、やはり富裕層に手に入れるだけの価値があるものと思わせる、ブランドイメージの確立だった。

ケン奥山はポルシェやフェラーリ、マセラティなど、世界一級のプレミアムカーのデザインに関わってきたというキャリアを武器に、早期のブランド確立を目指すが、それは容易なことではない。K.O 7、8、9と続けざまに新型車を出すことで、K.Oブランドを富裕層に認知させることができるか。和製カロッツェリアの試金石として、大いに注目されるところである。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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