三井化学、ソーラー&セル部材開発室を新設、太陽電池事業を強化

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三井化学は、太陽電池、燃料電池、2次電池関連部材の総合的な事業戦略の早期構築と新製品開発の加速を行うため、機能材料事業本部内に「ソーラー&セル部材開発室」を設置した。

同社の機能材料事業本部では、高成長分野である自動車、IT、エネルギーの3市場での重点的な事業拡大を目指している。特にクリーンエネルギーとして急激に市場が拡大している太陽電池に注目している。

太陽電池市場に関連する事業拡大の取り組みとして、同社の100%子会社である三井化学ファブロは、太陽電池用部材である太陽電池封止シート(ソーラーエバ)の生産能力を増強することを決定している。この設備は2009年から稼動を開始し、増強後の生産能力は年間2万トンの予定。

また、薄膜系太陽電池をはじめとする各種電子デバイスの製造プロセスでシリコン膜形成用に用いられる特殊ガスであるモノシランガスについて、トクヤマと新規製造プロセスの共同開発を決めている。

さらに、三井化学グループでは、太陽電池封止シート、モノシランガスの他に、バックシート用接着剤として用いられているタケラック、タケネートやガスケット用材料として用いられるエチレンプロピレンターポリマー、オレフィン系熱可塑性エラストマーなど、太陽電池に用いられる部材の事業を持つ。

新設するソーラー&セル部材開発室では、これら既存事業の拡大や新製品開発に取り組むことで、重点分野と位置づけたエネルギー市場分野での成長を図る。

《レスポンス編集部》

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