ホンダが16日発売した3列シートミニバンの新型『オデッセイ』は、先代に対してボディサイズを大幅に拡大することなく、パッケージングを進化させることで室内の居住性や乗降性を向上させている。
車体の寸法は全長が30mm延長されているが、室内長はその倍となる60mm延長されており、前席の開放感を増している。2列目はヒップポイントを25mm内側に設定することで、2名で座っている際のゆとりと前方の視認性を高めている。
3列目はレッグスペースが20mm拡大され、足元の空間も広がっているので、先代よりも楽に座れるようになった。また、リヤドアの開口部も40mm拡大され、ウォークイン時の2列目のスライド量も320mmに増えているので、3列目への乗降性も大幅に向上している。
ラゲッジスペースも7名乗車時の容量を15リットル、5名乗車時の容量を36リットル拡大。さらにスペアタイヤを廃止したことで、ラゲッジ床下に22リットルの容量を持つラゲッジアンダーボックスも装備された。テールゲート開口部の下部も広げられたので、ゴルフバックのような大きな物を積むのも楽になった。
新型オデッセイの開発責任者を担当した五十嵐則夫さんは「新型オデッセイは乗降性や積載性といった簡便性を向上することで、より扱いやすいパッケージングを追求しました」
「特に3列目の居住性と乗降性については大幅に進化させていますので、是非実車をご覧になる際にはご確認していただきたいポイントです」と語る。
実際に新型オデッセイの3列目は劇的に広くなった印象はないものの、足の置き場所やレッグスペースが拡大され居心地が良くなっている。ボディサイズを拡大することなく、これだけパッケージングを進化させることができたのは、フルモデルチェンジの大きな成果といえる。