双日、豪州で鉄鉱山鉱区の権益を追加取得

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双日は、豪州の鉱物資源開発会社のグランジェ・リソーシズ社(GRL)と共同開発している豪州サウスダウン鉄鉱山の東側に隣接する鉱区(埋蔵量約3億t)の30%の権益を、双日の100%子会社の双日リソーシズ・テクノロジー社を通じて、GRL社から取得することで合意した。

サウスダウン鉱床はパースの南東約415kmに位置する鉱山で、今回取得した鉱区を含めると埋蔵量は約8億トンとなる見込み。このうち、双日の持分は2億4000万トンとなる。今回、双日が隣接鉱区を追加取得したことで、同鉱区も含め鉱量が増加、需要動向などを考慮した増産やライフの延長といった選択肢をもてる。

双日は、このプロジェクトでは鉱山権益の取得だけでなく、パートナーのGRLと共に、マレーシアなどの第三国にペレット工場を建設し生産した鉄鉱石をペレットに加工し、製鉄原料として販売する一貫事業のプロジェクトとする可能性についても検討している。

サウスダウン鉱山で生産される鉄鉱石は不純分が低く高品位ペレットの生産に適しており、同製品の供給では、その他の主要生産地と比べ、日本、アジア・中東といった新興市場に近く、輸送コストが低いことなどから高い競争力を持つ。

プロジェクトは、順調に事業化プロセスを進めており、鉱山開発・輸送・港湾利用に関する環境ラインセンスも近く取得する見通しで、2011年の操業開始を見込んでいる。

《レスポンス編集部》

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