気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2008年10月3日付
●米新車販売100万台割れ、日本勢にも打撃、「低燃費人気」吹き飛ぶ(読売・8面)
●トヨタ、裁判員休暇、給与保証期間従業員も対象、新制度導入(毎日・10面)
●パリモーターショー、エコカー競演欧米勢猛追(産経・9面)
●爽快、セグウェイツアー(産経・15面)
●期間従業員、トヨタ、半年で2割減、日米で販売低迷、新規採用を凍結(日経・1面)
●社説:問題多い米政府のビッグスリー支援(日経・2面)
●新車販売世界で急減速 金融危機、製造業に波及(日経・3面)
●ホンダ 約200万円のハイブリッド、専用車公開、環境対応で巻き返し(日経・13面)
●クライスラー株、「売却後も協力」、ダイムラー社長(日経・13面)
●自動車株が軒並み下落、米の販売不振嫌気、トヨタなど年初来安値(日経・15面)
ひとくちコメント
パリモーターショーが開幕した。一般公開前に行われた出展各社のプレスブリーフィングの概要をきょうの朝日を除く各紙が報じている。
日本からはホンダの福井威夫社長らが出席、福井社長自らが来春から日米欧で販売するハイブリッド車『インサイト』のコンセプトカーをアピールしたという。それを読売、毎日、産経、日経が写真付きで掲載。「価格は200万円程度としたい」(日経)とのコメントも取り上げている。
もっとも、パリモーターショー関連の記事は同ショーを後援する産経が1面中央に大きなカラー写真と経済面のトップ記事で報じたほかは、各紙とも比較的地味な扱いである。
折しも、1日発表された9月の米新車販売台数は15年ぶりに単月ベースで100万台割れという悲惨な状況となった。このため、日経は「新車販売世界で急減速」との見出しで、パリモーターショーを訪問中の自動車大手首脳を直撃、「回復までに2年程度はかかる」(カルロス・ゴーン社長)などの発言を紹介。産経を除く各紙が同様の記事を掲載している。首脳陣の心境は「華やかに開幕した」(産経)という記事のようにはなれないだろう。