スズキの鈴木修会長は25日の新型『ワゴンR』発表会見で、今年度の軽自動車販売計画について「期首計画の59万1000台から変更はなく、最低でもこの数字をやること」と語った。
スズキは輸出向け小型車の増産を優先するため、1昨年から軽自動車の生産を抑制している。この7月からは小型車専用の新工場である相良工場(静岡県牧之原市)が操業開始しており、軽自動車に生産余力が出ると見られていた。
鈴木会長は「相良は今年度下期までは助走期間」と述べ、当面は軽自動車の増産にはつながらないと説明した。
軽自動車と小型車を生産する湖西工場(同県湖西市)は、相良工場へ一部車種を移管したものの、「輸出向け生産で休日出勤や残業が続いている」とし、フル稼働状態が続いているという。