ACEA(欧州自動車工業会)は9月16日、7月と8月の新車販売結果を公表した。それによると、7月の販売台数は125万8701台で前年同月比7.3%減。8月セールスは80万5839台で15.6%減と不振だった。これで4か月連続の前年割れとなる。
7月の主要9社の販売結果はBMWグループが前年同月比2.2%増と健闘した以外、そろって前年割れ。7月は1位のフォルクスワーゲン(アウディ、セアト、シュコダなどを含む)が26万8290台で4.7%減。ブランド別で見ると、アウディだけが3.1%増の5万8803台と好調だった。新型『A4』を中心に売れているという。
2位のPSA(プジョー・シトロエン)は16万3449台で9.1%減。3位のGM(オペル、シボレー、サーブなどを含む)は11万8742台で12.7%減、4位のフォード(ボルボを含む)は11万8473台で8.2%減。5位のルノー(ダチアを含む)は10万7805台で8.5%減。6位のフィアット(ランチア、アルファロメオなどを含む)は10万5189台で 0.7%減だった。
7位のBMW(MINIを含む)は7万2615台で2.2%増。ブランド別ではMINIが1万1860台で5.8%減だったが、BMWが6万755台で4%増と健闘した。これは、マイナーチェンジを受けた『3シリーズ』、新型を発表した『7シリーズ』の各旧モデルが、在庫一掃を行った効果と思われる。8位のトヨタは6万8784台で12.9%減、9位のダイムラー(メルセデスベンツとスマート)は6万7965台で5.1%減。
主要9社以外では、日産が12.9%増の2万9958台、マツダが18.5%増の2万182台、キアが0.8%増の2万305台と好調だった。
8月の販売成績は全メーカーがマイナス。主要9社では、1位のフォルクスワーゲンが18万6766台で9.5%減。2位のPSAは9万2616台で18.7%減。3位のルノーは7万2075台で5.6%減。4位のGMは7 万1677台で23.8%減。5位のフォードは7万779台で12.6%減。6位のフィアットは5万5844台で11.7%減。7位のダイムラーは4万8559台で18.2%減。8位のトヨタは4万5472台で23.2%減、9位のBMWは4万2148台で16.7%減と、いずれも落ち込んだ。
ACEAは7-8月の新車セールスの不振要因について、「燃料価格高騰による消費者の新車購買意欲の冷え込みや、前年よりもディーラー稼働日が2日少なかった影響が大きい」と説明している。