新型のスタイルが発表されたときから、ドイツ車の複数の車種を連想させるなどと評されている『C5』。実際、市場シェアを獲得しようとする場合、すでにシェアの高いドイツ車を標的にするのは当然で、意識したスタイリングとなるのはやむをえない部分もある。
日本でのライバル車はというと、C5にはドイツ車ユーザーの求めるものとは少し違う点があり、あまり競合とはならないという。現実的にはプジョー『407』やアルファロメオ『159』などがライバルになり、それらの旧型ユーザーも含めて訴求していく必要があるという。
ただ、日本のマーケットでは、C5に関心を寄せる人は代々ハイドロサスペンションのクルマを乗り継ぐユーザーが多いという。独特の乗り味は、一度乗ると病みつきになってしまう点もある。そのため、先代C5のセールスもハイドロ車からの乗り換えという傾向が強かったのだという。
まずはライバル車の攻略よりも、先代のC5や『エグザンティア』、『BX』のユーザーをきっちり囲い込むことが先決のようだ。