ゼネラル・モーターズは2008年9月16日に創業100周年を迎える。GMの歩みはブランドの吸収合併の歴史でもあり、その多彩なブランド展開は、特色でもあり強みともなっている。設立100周年の企画記事として、日本で販売されているGMの各ブランドについて紹介する。
AMゼネラル社が米軍向けに開発・生産を行ない、1985年から配備が始まった高機動多目的装輪車両「HMMWV」、通称ハンビー(Humvee)をベースに、民間向けに仕立て直した『H1』(1992年)が「ハマー」(Hummer)の始まりだ。
その後、GMがハマーブランドの使用権を取得。H1のタフなイメージを踏襲しつつ、GMが得意とする大型SUVのリソースとノウハウを生かして開発したのが『H2』(2002年)である。
その後、さらに小型の『H3』(2005年)も登場。ミリタリーテイストの機能的なデザイン、シボレー/GMC系のSUVをベースとしたことによる完成度や快適性、さらにはラダーフレーム構造やフルタイム4WDシステムによる悪路走破性などの魅力によって、SUVジャンルの中でも独自のポジションを獲得している。さらに「H3」に関しては、2008年から右ハンドル仕様が日本に導入されており、より身近な存在となりつつある。