ヤマハ、タイに二輪車の安全運転の教育施設

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ヤマハ発動機は、タイで二輪車を製造する子会社タイ・ヤマハ・モーター(TYM)が、自社敷地内に二輪車の安全運転を普及させるためのトレーニング施設「ヤマハ・ライディング・アカデミー(YRA)」を完成、開所式を行ったと発表した。

開所式にはタイの前副首相兼工業大臣スウィット・クンキティ氏などの政府関係者やヤマハ発動機の梶川隆社長、TYMの後安孝彦社長ら関係者が出席してテープカットを行った。

開所したYRAは総面積1万8843平方メートルで、S字路やクランク路、砂地路といった実技用のトレーニングコースのほか、最大265人収容の大会議室やレクチャールーム、シミュレータールームなどを持つトレーニング施設。

同社グループにとって海外で初となる施設で、建設費は約8400万バーツ(約2億8000万円)。タイでは、二輪車の交通事故件数が2004年以来、毎年7万件以上と高水準で発生している。TYMでは、25年前から継続的に二輪車の安全普及活動に取り組んでおり、2005年からは地元運輸局と共同で、タイの全国各地で年間40 - 50回の安全運転講習を行うとともに、政府機関の公式テストを実施したうえで運転免許資格証を発行している。

今後、TYMではYRAの活用によって安全運転技能の向上を目指すとともに、タイだけでなく、ASEAN地域のディーラーのインストラクターを養成し、それらのインストラクターが各店で活動していくことで安全運転普及活動の底辺を拡大していく方針だ。

《レスポンス編集部》

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