【MAPPLEnavi登場】スマート開発部部長インタビュー…「“期待通り”だけでなく、期待以上のものを創りたい」

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MAPPLEnaviが初めて採用されたユピテルの『YERA YPL430si』が登場して1か月あまり。ナビエンジンを開発したキャンバスマップルで、マップマッチングとセンサー開発を担当したスマート開発部の塙剛志氏に話を聞く。

◆GPSからのデータをどうハンドリングして正確な位置情報を出すか

----:まず、MAPPLEnavi開発における塙さんの役割について教えてください。

塙:私のチームでは、今回の開発で担当したのは主にマップマッチングと経路探索の部分です。その中で私自身が担当したのは、ソフトウェアの設計と実装の枠組み、受信したGPSの情報をセンサーをハンドリングして、マッチングのエンジンへいかにスムーズに送り込むか、その下処理をする仕組みを担当しています。現在は今後の商品に実装するための機能を研究する差別化要素開発の部分もやっています。

----:日本ではカーナビの普及が早く進んだため、車速パルスやジャイロといったセンサー付のカーナビを知っている人が多いですよね。一方、PNDはGPSからの情報がたよりです。精度を出すために苦労されたのではないですか。

塙:そうですね。センサーからの情報は、常に誤差が含まれている事を前提として開発しなければなりません。例えばGPSの電波は、ビルなどに反射して正しい情報と誤差の混じった情報とがいっしょに受信部へ飛び込んで来る場合があります。センサーの数が複数あれば冗長な情報から精度を上げるチャンスがありますが、GPSだけだとそれも十分にできません。そこをどうハンドリングして正しい位置情報を出すかは技術の見せ所になりますね。

----:開発に当たって、ここは気をつけたというポイントはありますか。

塙:全体として言うといかにユーザーに気持ちよく使ってもらえるか、を念頭に考えました。例えば、地図のスクロールの気持ちよさ等が挙げられますね。それは私の担当であるマッチングの部分でも同じで、交差点で、GPSの挙動がこういう軌跡を描いたときに、どういう挙動を示すべきなのか。どうしたらユーザーの期待する通りの挙動を示せるのか、エンドユーザーの視点で開発しました。今後は「期待通り」だけでなく、期待以上のものを創りたいですね。出るまでは想像もしていなかったけれど、出たら「あ、自分がほしかった機能はこれだ」というような。

----:スクロールやマッチング以外の部分で、工夫した部分は。

塙:ひとつはレスポンスでしょうか。PNDはフルナビと違ってメモリも小さく、CPUの性能も限られています。カーナビはリアルタイムで動かさなければならないものですから、移動しながら更にマップマッチングを働かせながらリルートしなければいけない状況も考えられます。その中でいかに負荷を抑えるかというのが工夫のポイントでしたね。

----:フルナビにはないPNDならではのメリットはなんでしょうか。

塙:フルナビは装着のためにインパネを外したり、車速パルスを取るために配線を持ってきたりといったインストール作業がどうしても必要です。その点、PNDは買ってきてすぐに使えるという手軽さは大きなメリット。このイエラは電源部を挿すだけですぐに使えますし、筐体がこれだけ小さくて軽いので、例えば家で目的地を設定しておいてクルマに乗り込んだらすぐ出発、ということも可能ですよね。これならデートで彼女を待たせることもない(笑)。

----:車載オンリーと、常に持ち運びができるPNDとは、接触時間の長さが違いますね。

塙:クルマでだけしか接点がないフルナビに対して、家の中でも散歩の時も使っていられるものとして、将来的にもPNDの価値は大きいと思います。


◆エンドユーザーが喜ぶ商品企画とは何か?

----:現状の製品では2GBという容量の範囲で動かしていますが、今後、データ容量が増えていくことは確実ですよね。また、PNDのCPUやキャッシュメモリもこれからどんどん性能が上がっていくのも必然です。容量が増えることで、よりリッチなコンテンツが可能になります。TomTomやGARMIN、あるいはiPhoneのようにあえて枯れた技術を使ってより安く提供する方向性と、リッチなハードウェアに対してリッチなサービスとコンテンツを与える方向性の2つがあると思うのですが、MAPPLEnaviはどちらの方向へ進むのでしょうか。

塙:基本的によりリッチなソフトウェアの方向を目指したいですね。押しつけがましいリッチでは無く、リッチ且つシンプル。それも誰にも使われない独りよがりのサービスや機能ではなく、ユーザーにとってメリットになるようなものを実現したいです。

----:パフォーマンスの高いハードを得たことによる嬉しさよりも、そのソフトウェアによってより楽しいユーザー体験がもたらされる、ということですね。

塙:エンドユーザーが喜ぶものを提供したい、という気持ちは常にあります。最近、良くモバイル用のデバイスを見てて思うのは、ソフトウェアがリッチにさせているということです。ハードウェアは基本的にいっしょ。ここまでリッチな体験ができる。その意味でiPhoneは、ハードウェアが同じでもソフトウェアでここまでできるのか、と思わせてくれましたね。

----:キャンバスマップルのソフトウェア開発現場の雰囲気はどうですか。

塙:わたしが言うのもなんですが、レベルの高い人が集まっています。そういう優秀な人びとといっしょに働く喜びを感じています。みんなが技術系ではあるのですが、技術に走らず、何がどうやったらユーザーにとって使いやすいかを考えながら開発しています。

----:ハードウェアに劣らず、ソフトウェア開発も日進月歩ですからね。

塙:どうしたら早くリアルタイムに安全なソフトウェア開発ができるか、このことを追求するのはこの仕事をしている者にとっては永遠の課題ですからね。キャンバスマップルでは、昔培った技術に拘泥するのではなく、最新の技術も見ながらそしてそれを取り入れながら、それぞれの得意分野を活かして開発に当たっています。

《聞き手:三浦和也》
《北島友和》

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