【GM100周年 特別企画】モーターショーで見るGMの先進技術

エコカー 燃費
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【ハイブリッド・システム】

E-Flexプラットフォームは中長期的な展望として数年から数十年先のパワートレーンのビジョンを描いているが、同時に短期的な戦略としてGMでは現在市販しているモデル、あるいは今後発表する新型車のハイブリッド化を順次進めている。

BMWやダイムラークライスラーと共同でハイブリッドシステムの開発を進め、2006年には固定ギア式トランスミッションと電気モーターを完全一体化した「2モードハイブリッドシステム」を完成。電子制御式連続可変トランスミッション(ECVT)は低速/高速の2モードへ切り替えを実現、これが“2モード”という名称の由来ともなった。

さらに精度の高い低燃費システムにも高効率性と動力伝達を実現するため、4つの固定ギアレシオを採用しており、様々な車両への応用も可能なことも特長のひとつ。2つのECVTモードと4つの固定ギアが動作中でも、ハイブリッドシステムは電気モーターを使用した加速補助と回生ブレーキが使用可能となる。

さらに2008年3月のジュネーブモーターショーにおいては、次世代GMハイブリッドシステムの概要を発表。2モード・ハイブリッドシステムを補完するもので、サターン『ビュー』や『オーラ』などに搭載されているベルト・オルタネーター・スターター(BAS)ハイブリッド技術がベースとしつつ、高出力のリチウムイオン電池を組み合わせる。

自然吸気(NA)エンジン、高効率ターボエンジン、バイオ燃料エンジン、ディーゼルエンジンなど、幅広いパワートレインへのグローバルな応用が可能な点も次世代ハイブリッドシステムの特長で、サーブ9-Xバイオパワー・ハイブリッドは、この次世代システムを搭載している。

●SATURN VUE GREEN LINE

2007年のロサンゼルスショーで発表されたハイブリッドSUVがVUE GREEN LINE。3.6リットルV6ガソリンエンジンとリチウムイオンバッテリー&モーターによる“2モード”ハイブリッドシステムを搭載するハイブリッドシステムを搭載しており、停止中はアイドリングストップ、低速ではモーターのみで走行が可能だ。システム合計馬力は250hp、3500lb(約1.6t)の牽引能力を発揮する。まもなく発売予定の2009年モデルでは、2モード・ハイブリッドシステムを前輪駆動車として初めて搭載する予定だ。

さらに、2008年のデトロイトショーではそのプラグイン版が発表された。パワートレイン・グループ副社長のトム・ステファンス氏が自らコンセントを挿すポーズを披露し、「低速・短距離の走行が多いユーザーにはプラグインのメリットは大きい。(プラグイン、非プラグインの2つのハイブリッドを用意することに関して)消費者の利用ニーズに応じて幅広い選択肢を用意する」と述べた。

●CADILLAC ESCALADE HYBRID

2007年秋のロサンゼルスオートショーで発表された市販予告モデル。まもなく2009年モデルとしての販売が決定している。GM、ダイムラー、クライスラー、BMWが共同開発した「2モードハイブリッドシステム」を搭載、低速ではバッテリーのみで走行し、高速運転時には6.0リットルV8エンジンが始動するというものだ。

GMの試算では市街地の走行燃費は50%節約できるという。回生ブレーキ、電動アシストのパワーステアリングなどを採用し、さらにV8エンジンには気筒休止機構が備えられている。

●SAAB 9-X BIO HYBRID CONCEPT

2008年のジュネーブショーで初公開した、次世代GMハイブリッドシステムを搭載するコンパクトクロスオーバーのコンセプトモデル。個性的なスカンジナビア・スタイルをデザインテーマに掲げ、サーブのターボチャージャーシステムによる最先端のバイオパワー技術を追求することで「ライトサイジング」化を発展させたモデル。1.4リットル(203ps)のバイオパワーエンジンにハイブリッド・パワーアシスト機構を組み合わせ、アクティブ・エアロダイナミクスの可能性を追求している。

ジュネーブショーの「ベスト・コンセプト」賞を受賞したほか、今年7月には北米の自動車ジャーナリストが選ぶ「年間最優秀スペシャルティ・コンセプトカー」の栄誉も獲得した。

《レスポンス編集部》

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