日立製作所とクラリオンは、タクシーやトラックなどの業務用車両向けに、業務用ナビゲーションとして初めて操作画面のレイアウト機能を装備し、車両管理側との連携機能の拡充により、従来製品と比較して操作性を向上させた『Solid Naviバージョン2』を7月から販売開始する。
カーナビの普及に伴い、物流・輸送業界でも業務効率化を目的とした業務用車両向けカーナビの需要が増加している。タクシー、トラック、バスなどの業務用車両は、車両の稼働時間が長いことから、高耐久性や効率的な業務遂行の支援を目的とした車両管理側と乗務員との業務情報の連絡・応答機能が求められている。
今回、開発したSolid Naviのバージョン2は、効率的な業務を支援するために、新機能を拡充した。車両管理側が、業種ごとに最適な操作画面のレイアウトや操作内容を簡単かつ自由に設定し、操作しやすい画面へとカスタマイズすることが可能とした。
操作画面はパソコン上のツールを用いて簡単に作成し、USBメモリ経由でナビゲーションに登録することができる。操作画面上の操作キーを使って車両管理側と乗務員との間で業務情報の交換を随時行うことも可能で、効率的な業務支援が行える。
前後・左右加速度等、安全運転に関連するデータを取得することができる。ユーザー側で乗務員の運転傾向を分析するなどの加工・応用が可能で、安全運転指導に活用してもらう。
このほか、指定した時間間隔で、USBメモリに緯度・経度、速度などの走行情報を蓄積できる。これにより、通信機能を装備していない場合でも、USBメモリへ走行情報が蓄積されるため、データを利用して走行情報をパソコンなどで参照することが可能となる。
新製品は7月17、18日に東京国際フォーラムで開催される「日立UuVALUEコンベンション2008」に出展する。
価格はオープン価格。