トヨタ自動車の渡辺捷昭社長は11日に開いた「トヨタ環境フォーラム」の席上、ハイブリッドシステムについて「燃費、性能を飛躍的に向上させる」と強調した。
トヨタのハイブリッド車は1997年の初代『プリウス』の発売以来、累計販売台数が150万台を超えた。これによって、約700万トンのCO2排出量の抑制と約270万キロリットルのガソリン消費の抑制に寄与した計算になるという。
トヨタでは、ハイブリッドシステムを「排出ガスのクリーン化」「CO2の低減」「燃費向上」のすべてに貢献できるコア技術に位置づけ、2020年代にはハイブリッド技術の全モデル展開を図る計画だ。
ただ、そのためにはハイブリッドの燃費、性能を大幅に向上させるとともに、小型化、軽量化、低コスト化が進めていかなければならない。
「現在、ハイブリッドシステムの大きさ、重量、コストを初代プリウスの4分の1にするという目標に向けて開発を進めている」と渡辺社長は熱く語った。