ケンウッド、ブラジル市場に直接参入

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ケンウッドは、ビステオンのブラジル法人であるVisteon Sistemas Automotivosとの提携関係を強化し、ブラジルでカーエレクトロニクス市販製品の直販を開始して、南米市場に直接参入すると発表した。

同社は、カーエレクトロニクス事業の中心である市販分野の強化に向けて、新興市場開拓に取り組んできたが、中でも、市場拡大が見込めるブラジルを重点地域の一つと位置づけ、1994年に販社会社を設立し、マーケティング活動を中心とする市場開拓を開始した。

その後、2000年にはビステオン社と南米市場のカーエレクトロニクス事業で提携した。ブラジル国内に工場、南米に自動車メーカー向けおよび自動車販売店向け販売網を持つビステオンにケンウッド製品の生産と販売を委託することでOEM分野を中心にブラジル、南米での事業拡大に注力してきた。

今回、この提携関係を強化し、成長が顕著なブラジルの自動車市場とカーエレクトロニクス市場で、ケンウッドが得意とする市販製品の販売については直販に切り替え、南米市場に直接参入する。

ビステオン社は、最終組立と自動車メーカーおよび自動車販売店向けOEM製品の販売に集中することで、新たな提携契約を締結することで合意した。

新たな提携契約に基づき、ケンウッドはビステオン社の販売ネットワークを引き継ぎ、ブラジルでの市販製品の直販を開始する。これにより、すでに直販を開始している他の諸国を含めた全南米市場への直接参入を果たし、同市場での市販分野の売上拡大を目指す。ビステオン社には引き続き市販製品・OEM製品の最終組立と南米市場での一部OEM製品の独占販売を委託する。

ケンウッドでは、上半期中に、ブラジルを中心とした南米市場での市販製品の直販を本格化するため、ブラジル販社の人員を増強し、量販店・専門店向けおよび代理店向け営業体制を強化しながら、ビステオン社から引き継いだ販売ネットワークを拡大、アフターサービス網を再構築する。

また、CDレシーバー、アンプ、スピーカーなどのカーオーディオ製品に加え、欧米を中心に販売が好調なAV一体型ナビの市販市場への投入とOEM市場への展開も検討する。

こうした取り組みにより、現在10 - 20万台程度にとどまっている南米市場でのカーエレクトロニクス製品の販売台数を2010年度には50 - 60万台規模に拡大する計画。

《レスポンス編集部》

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