トラシンダ、今度はフォードに狙い

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トラシンダ、今度はフォードに狙い
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トラシンダ社といえば投資家カーク・カーコリアン氏が率いる投資会社で、過去にはクライスラーに対する敵対的買収の試み、ダイムラーがクライスラーを売却した際に買い手として名乗りを挙げる、また一時GMの最大株主になる、など自動車業界を相手に大商いを展開して話題となってきた企業。

そのトラシンダ社が、今度はフォードモーターをターゲットにしているらしい。同社はすでにフォード株を1億株所有しており、フォード株全体の4.7%を占めているが、さらに最大2000万株を8ドル50セントで買い取る交渉を展開中だという。

トラシンダが積極的なフォード買いに転じたのは今年4月に入ってからで、平均買い値は1株あたり6ドル91セント。この動きにより、現在フォード株は1株あたり8ドル21セントにまで上昇している。

また、フォード側もトラシンダの要請を受け、同社の投資顧問であるジェリー・ヨーク氏とフォードのCFOドン・ルクレア氏が面会した事実を認めている。

ただしウォールストリートの見方は、フォードはGM、クライスラーと比べて創業者であるフォード一家の権限が強く、敵対的買収には強い体質であるというもの。

今回の「買い」も、第1四半期のフォード業績向上を見込んでの先行投資的意味合いが強いのでは、と見られている。トラシンダでは現時点で大株主としてフォード経営陣に人材を送り込むなどの要請は行っていない。しかし何をしでかすか分からないトラシンダ社だけに、今後の動きに注目が集まっている。
《Sachiko Hijikata, US editor》

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