三菱自動車工業は25日、2008年3月期決算を発表した。その決算で目立ったのはロシアでの好調ぶりである。販売台数が前年度から54%増加し、初めて10万台を達成し、この4年間で3倍に増えた。
益子修社長の鼻息も荒く、「今年度は14万台、2010年度には17万台ぐらいまでいくのではないか。そして5年のうちに20万台を視野に入れることができる」と述べ、こう強調した。
「天然資源、特にガスと石油が高い価格で推移していくと、ロシア市場は今後数年間成長していくものと考え、計画を立てている」
販売店も前期の106店から今期は126店に増やし、販売ネットワークの拡大を行う。国内や米国市場で復活の兆しがなかなか見えない三菱自動車にとっては、ロシアが大きなよりどころになっており、そこで他社に負けるわけにはいかないわけだ。