新明和工業は、エアバス社が開発した次世代超大型機『A380』対応航空旅客搭乗橋「パックスウェイ」を成田国際空港に納入したと発表した。
A380は、エアバス社が製造する総2階建ての世界最大の旅客機。新明和は、この2階ドアに装着が可能な航空旅客搭乗橋をアジアで初めて開発し、2005年にシンガポール・チャンギ国際空港に1号基を納入した。
今回、成田国際空港向けを納入したことで、同タイプの実績は4空港、累計26基となった。内訳はチャンギ国際空港19基、タイ・スワンナプーム国際空港5基、スリランカ・バンダラナイケ国際空港1基、成田国際空港1基。
新明和は、1969年に東京国際空港に航空旅客搭乗橋の初号機を納入して以来、現在までに45空港に約750基を納入した実績を持つ。
今後は、国際空港で新たな設置が見込めるA380対応型をはじめ、搭乗者の視界や景観に配慮したガラス式など豊富なラインアップを強みに、新空港の建設や既存空港の大規模な改修が見込まれるインドをはじめ、東南アジア及び中東・アフリカまで市場を拡大し、シェア拡大を目指す。
A380の成田国際空港への就航は、開港30周年記念日となる5月20日にシンガポール航空が運航するシンガポール - 成田便からとなる予定。