ルネサステクノロジは、少ピン、小型・高性能が特長の16ビットフラッシュメモリ内蔵マイコン「R8C/Tinyシリーズ」の車載機器向けのラインアップを強化するため、機能を強化し、パッケージピン数を増加したものを追加すると発表した。
車載機器向けの新製品は80ピンの「R8C/38E」、64ピンの「R8C/36E」、48ピンの「R8C/34E」など合計12グループ、36品種(72型名)。7月からサンプル出荷する。
この12グループでは、80、64、48ピンの各パッケージについてCANインタフェースおよびデータ格納用のフラッシュメモリであるデータフラッシュの内蔵有無の組み合わせによる4グループを揃えた。
自動車の電子制御化が進み、自動車に搭載されるECUの数が飛躍的に増加している。特にボディ制御系はドア、ウィンドウ、シートやエアコン、各種ライト制御など、制御対象となるアプリケーションの種類が多く、マイコンに対する要求仕様も多岐にわたっている。
同社は、こうしたニーズに対応するため、ボディ制御向けローエンドマイコンとして、コストパフォーマンスの良い16ビットフラッシュメモリ内蔵マイコンのR8C/Tinyシリーズを適用し、すでに48ピンパッケージの「R8C/20、21、22、23」、32ピンの「R8C/26、27」、20ピンの「R8C/28、29」の合計8グループ28品種を量産している。そして今回、フラッシュメモリ機能と周辺機能等を強化して、さらに使い勝手を向上し合計12グループ、36品種を製品化した。
これにより、車載向けR8C/Tinyシリーズは20ピンから80ピンまでの豊富なラインアップとなり、顧客は機器の構成、機能に応じた最適なマイコンを選択できるとしている。