「ボンネットフードのパーティングラインは、『凛』の造形を際立たせています」と語るのは、マツダ・デザイン本部、新型『アテンザ』チーフデザイナーの佐藤洋一さん。
「『幽玄』なプロミネントフェンダーの優しい曲面を、パーティングラインに沿ったシャープなエッジが断ち切るように『凛』とした緊張感を表現します。このラインはグリルからパーティングライン、Aピラーへと流れていきます」
「実はエンジニアは、もっと外側のラインを主張していました。そこでデザイン側とエンジニア側主張の2つのモデルを見せ、比較しました。最後には研究開発担当専務の金井から『デザイナーの言うとおりにやって上げなさい』といってもらい、デザインの主張が通りました」
「パーティングラインが外にあるほうが、歩行者保護には有利なのでは?」と言う質問に対しては、プログラム開発推進本部新型アテンザ開発主査の梅下隆一さんが、「補記類のレイアウトが決まった後での変更は大変でしたが、工夫をしました。それに実は新型のボンネットの高さは先代より高く、歩行者保護に有利なのですが、プロミネントフェンダーのデザインのおかげで高く見えないんですね」と解説した。
(マツダ新型アテンザフォーラム - 技術とデザイン - 。3月22 - 23日、マツダR&Dセンター横浜)