クボタは、ミニホイールローダ「ゼフシリーズ」に業界で初めて盗難防止装置を標準装備して4月1日から発売すると発表した。
盗難防止装置の装備は、ミニバックホーや油圧ショベルの分野で普及して盗難件数の減少などの効果があがっているが、ミニホイールローダへの装備は遅れているのが現状だ。
同社では、ゼフシリーズのミニホイールローダに、業界他社に先駆けてキーに埋め込んだICチップの情報を利用した盗難防止装置「ATキー」を標準装備し、セキュリティーを高めた。本体側ユニットがキーに内蔵されたICチップ情報を認証することでエンジンが始動する。未登録のキーでは電気、油圧、燃料の各系統がロックされ、エンジンは始動せず、連続してキーを6回以上回すと警報音が鳴る。警報音は、キーを抜いても60秒間鳴り続ける。
レンタル会社など、複数のミニホイールローダを保有する事業者向けに、1本で複数の機械を始動できる「マスターキー」をオプションとして設定した。
また、低振動・低騒音の自社製エンジンは、国内のオフロード法や米国EPAのTier4排ガス規制、欧州のEUステージIII A排ガス規制をクリアしている。