ホンダは11日、軽自動車部門強化の一環として子会社の八千代工業が同社の四日市製作所(三重県四日市市)の隣接地に、エンジンから車体までを一貫生産する新工場を建設すると発表した。
生産のフレキシビリティや環境対策を追求した先端工場とする計画で、2009年前半にエンジン組立、2010年後半にはエンジン加工から完成車組み立てまでの一貫生産体制を敷く。投資額は500億円規模となる。
現在の工場も引き続き稼動させる計画で、新工場完成後の2工場の当面の能力は、既存工場と同程度の年24万台とする。新工場ではフロントエンジン車の『ライフ』『ゼスト』を生産、既存工場ではミッドシップ車の『アクティ』『バモス』を生産する。
また、現在は熊本製作所で生産している軽自動車のエンジンは新工場へ、トランスミッション組立はホンダの鈴鹿製作所に移管し、物流効率の向上も図る。
ホンダは軽事業を強化するため06年に八千代を子会社化し、昨年6月には生産や開発部門を担当した白石基厚・元専務を社長に派遣している。