高速ツアーバスの最大手であるウィラー・トラベルはこのほど、新型シート『Neoスタンダード』を開発し、6月1日から主要路線である東京−大阪間で搭載車両の運行を開始する。
同社では「WILLER EXPRESS」ブランドの高速バスを企画実施しており、顧客のニーズに応じて「プレミアム」、「リラックス」、「スカイライナー」など6タイプのシートをラインアップしている。
今回開発したNeoスタンダードは、「スタンダード」のリーズナブル感にこだわりつつ、より快適に車内で過ごせるようにしたもの。従来のスタンダードシートに比べて、前後のシート間隔が最大で約32cm拡大して102cm、シート幅は約2.5cm拡大し、47.5cm、リクライニングも従来の120度から131度へと改良した。
また、フットレストを開くことで足が楽に伸ばせる開放感や、隣り合う2席のプライベートを保つアームレスト、そして初めて座席テーブルも設置した。
ちなみに料金は、従来の「スタンダード」の東京-大阪間の乗車料金(4100 - 6500円)に比べ、200円増しとなる。同社では当面、搭載車両2台で運行するが、今後運行路線の拡大を図りつつ、全路線において順次スタンダードからNeoスタンダードへ切り替えていく予定だ。
バス旅行も単に価格の安い時代から快適性を求める時代になりつつあるのかもしれない。