パイオニア、ディスプレイ事業の構造改革

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パイオニア、ディスプレイ事業の構造改革
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パイオニアは、「ディスプレイ事業などの構造改革および企業価値向上に向けた取り組み」を発表した。

ディスプレイ事業のプラズマディスプレイパネルは、今後想定される販売数量でコスト競争力を維持することは困難と判断、次期新製品に搭載するパネルで自社生産を終了し、外部からの調達に切り替える。生産終了に伴って、関連する人員などの経営資源をカーエレクトロニクス事業やプロSV事業、AV事業を振り向ける。

一方、カーエレクトロニクス事業では、現在の収益性を維持するため、カーナビゲーション事業の拡大に注力する。まず、カーナビゲーションの今後の主流となる、携帯電話とインターネットを利用したテレマティクス機能の強化を図り、単なるナビゲーションシステムではない車内の総合情報端末として、新たな需要創出を図る。

拡大しているポータブルナビゲーションの需要に対しては、AV機能を組み込んだインダッシュ型ナビゲーションで周辺機器との接続や斬新な操作性を実現し、ポータブルタイプにはない新しい価値を提案する。これに向けてライトプラットフォームを開発しており、このモデルを全世界で展開する。

OEMナビゲーションは、国内外でライン純正の獲得に注力するとともに、国内ディーラーオプション市場での取引拡大によって、カーナビゲーション全体の事業規模拡大を目指す。

市販カーAVでは、BRICs地域の急速な市場拡大に積極的に対応することで先進国の市場縮小を補うとともに、CDからDVD搭載モデルへとシフトさせることで単価下落を防ぎ、収益性を確保する計画。さらに各種メディアやネットワークに対応することで新価値提案も積極的に行い、市場シェアの維持を目指す。

開発面では、複雑化するソフトウェア開発のプロセス改革や、受注を拡大しているOEM製品でのプラットフォーム共通化などによる効率化を進めることで、事業の拡大と収益性の維持を両立する。

これらの施策により、カーエレクトロニクス事業は中期的に営業利益率6 - 7%の水準維持を目標とする。

《レスポンス編集部》

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