石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、豊田通商がオーストラリアで実施する天然ガスの探鉱事業について、オーストラリア政府の承認が得られることを条件に75%出資することを決めた。
豊田通商は今年1月、西オーストラリア州沖合WA-294-P鉱区の合計7.5%の権益をWoodside社、BHP Billiton社から取得した。
子会社であるトヨタ・ツーショー・ガスE&P・オーストラリアを通じて、事業を実施する予定。JOGMECの出資見込み額は8億6400万円。
今回豊田通商が権益を取得した鉱区は、オーストラリア北西大陸棚の大水深域に位置し、近隣には、既存のノース・ウエスト・シェルフLNGプロジェクトのノース・ランキン・ガス田、現在開発が進められているプルート・ガス田をはじめ、ゴーゴン・ガス田など数多くのガス田が発見されている。
このプロジェクトは豊田通商が初めて天然ガスの探鉱開発事業に進出するもので、同社は今後も海外で日本向けLNG供給に結びつく上流権益を取得し、上流から下流に至るガス一貫供給体制の構築を目指す。JOGMECは今後も豊田通商を支援していくとしている。