失速する経済の影響を受け、米2月の新車販売は1月に続いて前年比マイナスとなった。
下げ幅が大きいのはGMでマイナス12.9%(26万8737台)、トヨタもマイナス2.8%(18万2169台)、クライスラーはマイナス14%、フォードはマイナス6.7%。ただし、フォードの売り上げは19万6060台とトヨタを上回り、2月時点では米ナンバー2のメーカーに返り咲いた。米全体では6.3%減で、総販売台数は117万台、また年初から2月末までの合計は前年比5.4%減の222万台となった。年間売り上げベース換算では1530万台となる。
一方、販売を増やしたのはホンダ、日産、マツダなど。アメリカン・ホンダ・モータースは4.9%増の11万5397台だが、アキュラブランドは8%減となっている。日産は1.2%増の8万6219台、マツダは6.7%増の2万3548台。その他販売増が目立ったのはメルセデスベンツで、7.3%増の1万8564台となった。
エコノミストらはこの結果について、米の景気後退への不安が根強く、消費者自信指数も1970年代並みに下落していることなどを挙げている。メーカー側は政府の所得税還付などの景気刺激策が効果を現す夏以降、売り上げは回復し昨年並みの数字に戻す、と見ているが一方ではサブプライム問題の山場はまだまだこれから、という見方もあり、最終的には昨年を下回るのは間違いない、という見方が主流のようだ。