三菱自動車組織改正…ステップアップ2010推進室を新設など

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三菱自動車組織改正…ステップアップ2010推進室を新設など
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三菱自動車は、新たな中期経営計画「ステップアップ2010」を着実に実行するため、4月1日付けで組織改正を実施すると発表した。

現状の統括部門体制による「責任所在の明確化」、「指揮命令系統の一本化」の考え方を踏襲して迅速な意思決定を図るとともに、直面する国内外の経営諸課題への取り組みを強化するのが狙い。

主な改正内容では「ステップアップ2010推進室」を新設する。中期経営計画の諸施策の企画・立案・実行フォロー、計数目標などの達成状況のフォローを行うとともに、ITを基盤としたサプライチェーンマネジメント(SCM)をはじめとする全社横断的なものづくり改革諸施策を企画・立案・実行フォローする組織となる。副社長がこれを統括する。

また、経営計画に関する諸施策の企画・立案・実行フォローを担当する経営企画機能と、損益計数目標などの達成状況フォローを行う経理機能を一体化し、「経営企画・経理統括部門」として機能強化を図る。

財務機能については資本政策、資金調達が今後重要となることから、独立させ機能を強化する。財務機能は、現在の財務統括部門担当役員が内部統制、企業倫理も担当していることから、これら機能を所掌しているCSR、管理の各本部と合わせ「CSR・管理・財務統括部門」として再編する。

さらに、PX(プロダクトエグゼクティブ)の車種とりまとめ機能は「商品戦略本部」のカーライン戦略立案機能、商品企画機能と密接に関係しているため、PXを「商品戦略本部」傘下に編入し、一体的な運営により戦略立案業務の充実と人的リソースの柔軟な配置が可能な体制とする。新規市場を開拓する電気自動車「MiEV」については、各方面にわたる戦略的な市場導入を推進するために「MiEV事業推進室」を新設し、「商品戦略本部」と合わせて「商品戦略・開発統括部門」として集約する。

一方、国内営業部門、アフターサービス部門も再編する。国内総需要の拡大が望めない厳しい市場環境に迅速に対応するため、国内営業統括部門を1本部に集約し、機能強化と効率化を図る。「ステップアップ2010」の最重要課題のひとつである新車販売周辺事業拡大による安定収益確保に向け、営業部門と部用品を含めたサービス部門の連携強化を図るため、「国内営業・アフターサービス統括部門」として再編、「品質・サービス技術統括部門」から「アフターサービス本部」を移管する。

これによって現行の9部門は8部門となる。

《レスポンス編集部》

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