マツダが29日に発表した新型『アテンザ』は、日本の美意識を通してデザインを表現している。
デザイン本部主管チーフデザイナーの佐藤洋一さんは、「例えば某社のように“江戸切子の造形を採り入れました”と、モチーフを直接採用する手法もあります。そうではなく、日本人の感性になぜ響くのか、という要素の部分を把握して、間接的な表現に変換すれば、グローバルな美意識として世界に発信できると考えたのです」と語る。
「直接、和のモチーフを盛り込めば、和・日本とわかるけども、“だからなんなの”で終わってしまう懸念があります。そこでカーデザインの要素として、グローバルな価値観に変換しようということなのです。難しいですけどね」と、語った。
それは滑らかな曲面のフロントフェンダーと、対比するようなエッジ、そしてヘッドランプで具現化されているという。