【マツダ アテンザ 新型発表】弱気の数字に秘められた、熱意

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【マツダ アテンザ 新型発表】弱気の数字に秘められた、熱意
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マツダの新型『アテンザ』シリーズ(1月29日発表)の国内販売目標は、セダン、ワゴン、スポーツ(5ドアハッチバック)の3ボディ合計で月1500台。控えめな数字とした理由は、市場の冷え込みだけではない。もうひとつの理由は、ブランド戦略にある。

「販売店にどんどん押し込めば、1500台よりたくさん売ることも可能だとは思います。が、マツダは歴史的に、販売台数を無理矢理増やそうとして大幅値引きをするなど乱売に走り、ブランドイメージを落としたという歴史があります。目標台数をいたずらに引き上げて、その時代の二の舞を演じるのは避けなければなりません」

「アテンザの価値をしっかりとユーザーに訴え、いいと思っていただけたお客様に丁寧に売っていくことが、マツダブランドの再興につながると考えた結果が、この目標と言っていい」(国内営業部門の幹部)

一見弱気に思える月販1500台という数字だが、そこにはマツダの密かな熱意が込められている。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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